キャンプでテントを張るときに必ずと言っていいほど行う作業、ペグ打ち。皆さんはどの角度で打てば抜けにくいのだろう?と悩んだことはありませんか?
実際ある程度斜めに打ち込んでも、案外簡単に抜けてしまって打ち直すことになる、という経験をされた方も多いはず。
今回はそんな悩みをキャンプ初心者でも1発で解決できる鍛造ペグ、SALTAHIKE(サルタハイク)のBITE STAKE(バイトステーク)をご紹介していきます。
ガレージブランド SALTAHIKE(サルタハイク)とは

SALTAHIKE(サルタハイク)は「デザインでキャンプを変える」を合言葉に、キャンプギアを製造するガレージブランドです。
ご兄弟でブランドを立ち上げ、まだ誰も見たことが無い「デザインと機能性が融合したギア」を多数展開予定のブランドで、その第一作となるのが今回ご紹介する「BITE STAKE(バイトステーク)」です。
それでは、新ブランドであるにも関わらず、クラウドファンティング「Makuake」で話題となった「BITE STAKE(バイトステーク)」のスペックや魅力を見ていきましょう。
Makuakeで話題になった新発想鍛造ペグ、「BITE STAKE(バイトステーク)」

鍛造ペグと言えばスノーピークの「ソリッドステーク」や、村の鍛冶屋の「エリッゼステーク」などが有名ですが、それとは一味も二味も違う強度、デザイン、使いやすさなどの多機能性を持ち合わせたのが「 BITE STAKE(バイトステーク) 」です。
ひとつずつそのスペックを解説していきますね。
抜けにくさに特化したアーク型のフォルム

まず最も特徴的なのは、このアーク型のフォルムではないでしょうか。ペグと言えば直線的なものが一般的な反面、 「BITE STAKE(バイトステーク)」 は打って変わって弧を描くような形状です。
このアーク型を採用することにより、テントやタープが風に煽られた時など、ガイロープからの荷重に対して先端が地中で鉤爪のような役割を果たし、強い抵抗力を発揮します。
テントやタープが風に煽られると、ガイロープと並行に風による荷重が加えられ、真っ直ぐなペグであればその荷重に為す術なく地中内でずれていき、その結果抜けやすくなってしまうものです。
それに比べ 「BITE STAKE(バイトステーク)」 は風による荷重によって先端が地中内でさらに食い込むため、形状が真っ直ぐなペグに比べて大きな抵抗力を生み出すことができます。

さらに、アーク型で側面がフラットな形状はスタッキングのしやすさにも長けており、縦に積み重ねることができるため、少ないスペースでも簡単に収納することが可能です。
テントやタープと一緒に収納している方も、ペグケースを別途に使用している方も少ないスペースで収納できるのは嬉しいポイントですね。
土にしっかりと密着する高い固定力

特徴的なのはアーク型というフォルムに限らず、表面にある細かな凹凸もペグとしての高い機能性を発揮しています。
「BITE STAKE(バイトステーク)」 が地中へと突き刺さった後、この細かな凹凸が土と噛み合うことで摩擦力が生まれ、強い固定力で抜けにくさをアシストする仕組みです。
凹凸は地中から出したとの土が取れにくいイメージがありますが、非常に細かなものなのでサッと拭くだけで簡単に土が取れるようになっています。
初心者が悩まず打てる独自形状ヘッド

ペグを打つときの角度に悩むのは、初心者の方が必ず通る道です。実際、私自身テント設営の時は慣れるまでよく悩みながら打ち込んでいました。
「BITE STAKE(バイトステーク)」 では他のペグにはない、独自的なデザインで初心者の方が簡単に的確な角度でペグが打てるように、ヘッド部分がガイドの役割を担っています。
上記画像のように、ヘッドの角を地面と垂直に意識し打つことでペグとしての機能が最大限発揮されるので、初心者の方でも悩まずにペグを打つことが可能です。
悩まなくていいのは設営の時短にもなり、的確な角度で打ち込めている安心感はキャンプ中も不安なく過ごすことができることにも繋がるので、この設計はありがたいですね。
実際の使用感について

それでは、実際に使用した画像をみていきましょう。
この 「BITE STAKE(バイトステーク)」 は全長229mmと数字上では多少短く感じるかもしれませんが、固定力が高いアーク型を採用しているため、短くとも同サイズのペグと比べて高い抵抗力があります。
上記画像は主にスチールペグを使う筆者が唯一所有する「ソリッドステーク40」と比較した画像です。こう見るとかなり小さく感じますが、抵抗力はどうでしょうか。
芝生で使用した時の抜けにくさ

まずは芝生サイトで打ち込んでみました。ヘッド下部にある 「BITE STAKE(バイトステーク)」 の文字が埋まるまで打ち込んでみると、確かにすごい抵抗力です。
試しに手でいくら引っ張ってみてももちろんびくともしないので、試しにガイロープを繋げて様々な角度で引っ張ってみましたが、容易に抜けそうではありません。

ペグヘッド下部の「BITE STAKE」の文字が刻まれている部分は先端に比べて横幅があり、このような先端からヘッドにかけての横幅の差異が、更なる抵抗力の増強を促しているように感じます。
「BITE STAKE(バイトステーク)」 の抜き方
では、今度は抜いてみようと考えましたが、筆者が使用するペグハンマーは軽量なゴムハンマーを使用しているため、ペグ抜きに使用できる突起がありません。
そこで色々と試してみました。

まずは手で引き抜いてみようと思いましたが、先ほどと同様にどう頑張っても動く気配がありません…。

続いて、 「BITE STAKE(バイトステーク)」 のヘッドにあるロープを固定するための突起で試してみましたが、そもそも穴に入らず断念。

そこで 「BITE STAKE(バイトステーク)」 の先端を差してみると、ちょうどいい具合に入りました。わりとしっかりと入ったので、ペグダウンされた方のペグを捻るように回すと…

すんなりと抜けてくれました。私のようなペグ抜き付きのハンマーを持っていない方はこの方法が使えそうですね。この抜き方だとほとんど力をかけずに抜くことができました。
砂利で使用した時の抜けにくさ・打ち込みやすさ

今度は湖畔キャンプ場などでの使用を想定して、砂利でペグダウンしてみました。
実際にペグダウンしてみると、当たり前ですが芝生と比べてかなり入りにくく、何度もハンマーを下ろして、ようやく半分。

この状態ですでに素手ではびくともせず、全く抜ける様子はありません。ガイロープによる荷重方向を想定して、様々な方向から荷重をかけてみますが、地中でガッチリと固定されています。

芝生での抜き方にならって、素手でぐりぐりと捻るように回すと、砂利でも簡単に抜くことができました。
砂利では砂埃がつきやすいですが、ウェットティッシュなどでサッと拭くだけで土も取れ、錆防止になるので土の取れやすさも重要ですね。
実際使って気になったポイント

実際使ってみて、正直これと言って気になった点はありませんでした。強いて言うなれば、先ほど砂利場所でペグダウンした後のペグ先端でしょうか。
上記画像の下が未使用・上が砂利でペグダウンしたものを比較してみました。よく見てみると、表面の凹凸が砂利によって若干研磨されフラットな表面になっています。
その後は特に使用感に違いは感じられませんでしたが、この凹凸の消耗によって固定力が落ちるのかなということを少なからず考えてしまいます。

しかし、それ以外では特に欠点という欠点も見つからず、それほど完成度の高いペグだと感じました。
固定力・ガイドによる打ちやすさ・抜きやすさ・スタッキングのしやすさを兼ね備えたハイブリッドペグと言っても過言ではない発想だと思います。
クラファン後である現在は好評につき一般販売中!

初めにクラウドファンティング「Makuake」で販売していたとの記述をしましたが、現在は「楽天」・「Yahoo!ショッピング」で一般販売中です。
鍛造ペグは一本当たりの値段が他の材質のペグに比べて割高であることが多く、ソリッドステークやエリッゼステーク同様、 「BITE STAKE(バイトステーク)」 も1本600円台と若干値段が張りますが、タープポールなどの最も荷重のかかるポイントでの使用を想定して購入すると総額が抑えられますよ。
初心者でも簡単に打てる鍛造ペグ 「BITE STAKE(バイトステーク)」 で安全なキャンプをしよう!

いかがだったでしょうか。今回はクラファンで話題となった新発想鍛造ペグ、 「BITE STAKE(バイトステーク)」 をご紹介・レビューしました。
固定力が高く、初心者でも安心して打てるガイドがつき、打ちやすく抜きやすいという総合力を持ったペグは今まで見たことがなく、実際手にとって使用してみると確かな抵抗力と使いやすさに驚きました。
子供が初めてペグ打ちをするときにもレクチャーしやすく、これからキャンプを始める方にもおすすめできるペグです。
キャンプを始めたいと思っている方や、付属のペグから新調して違うペグを使いたいという方は是非、 「BITE STAKE(バイトステーク)」 を使って、簡単に安心できるキャンプをしてみてませんか?
「BITE STAKE(バイトステーク)」 をさらに詳しく↓
Satukiさんの記事はこちら↓